一定期間更新がないため広告を表示しています

猪突猛進だ!
「猪突猛進だ!」 小2 やまだ・まさや





すごいイノシシの顔だね。
何に向かって走っているのか?
ものすごい迫力だね。

赤いイノシシがお父さんなんだろうな。
気迫がすごいよね。

大きな鼻が3頭ともなんか汚れているのもいいね。

又、このイノシシの表現にピッタリなのが
両端に描いた木とうしろの富士山だね。

富士山をこういっぱい描くのも大人にはできないことですね。
「富士山は一つだろ!」なんてヤボなことは言わないことですね。
地理の勉強をしている訳ではないんですから。(笑)

「いいね!」「おもしろいね!」って言いながら
ふくらんできたイメージに水を指さない事が大事なんですね。

この子のイメージのふくらませ方をほめることによって
この子の持っている想像力はもっと高まっていきますからね。

いいですね。想像力が豊かって。


イノシシの家族
「イノシシの家族」 小4 たなか・みゆ





来年の干支イノシシの登場です。
こどもたちが描くイノシシがいかに独創的で
面白いかを何回かにわたって紹介しようと思います。

私たち大人には、とっても描けないイノシシの絵の
面白い世界を楽しんで頂ければと思います。

第一回目はイノシシ4頭に富士と松を配置した
ユニークな作品です。

大体イノシシ4頭の表情だけでもユーモラスで
参っちゃうのですが、・・・

同じ方向を向いてなにかを見ていますね
何を見ているのか判りませんが、なんか可笑しくありません?
松も何か知らないけど可笑しくありません?

このなんだか解らないけど何か可笑しいのが
この絵を描いた子の最大の魅力なんですね。

なんか可笑しい絵を描いてごらんと言われても
描けるモノではないですからね。
どこへ行っても教えて貰えるものでもありませんしね。

それを描けるんですから持って生まれた味なんですね。
良いですね。うらやましいですね。

もう一度見て見ましょう。

やっぱりなんか可笑しいですね(笑)
ピカソに絵を習ったからって、
ピカソの絵を描けるように
ピカソは教えないと思いますよ。

マチスに習った日本人画家は何人もいるけど
誰一人としてマチスと同じような
絵を描いてる画家は一人もいないですね。

それは教える方も描き方を教えるのではなく
習う方も描き方を習いに行くわけではないからなんですね。

絵に対する考え方
色に対する考え方
美に対する考え方

もっと言えば芸術そのものの対する考え方を
学びに行くんですからね。

だから作風は違うけど良い絵が
描けるようになるんですね。

たとえピカソの様な絵が描かけるようになっても
もうピカソは居るんだから描いても意味がないんですね。
(だから誰も描いてないでしょう?)

要するに自分独自の絵を創り出す以外に
良い絵を描く方法はないんですよね。

一人一人、顔が違うように自分独自の絵を描けるようになれば
必ず人と違った絵,又良い絵になるはずなんですよね。

捕らえどころがなく難しいけど
だからこそ一生楽しめるんじゃないのかな(笑)
人気ブログランキング02






インド服の女
久松誠一作品 ガッシュ 「インド服の女」

サンタが来るよ
「サンタが来るよ」 小2 ますだ・あげは





これは又なんてきれいな星空なんでしょう!
大雪もいいですが星空もいいですね〜 

満天の星空をこんな感じで本当に
サンタが来るんじゃないかと思っちゃいますよね。

星をつなげて塗っているのが効いていますね。
ひとつひとつ塗るより星空が輝いて素敵に見えますよね。

そしてトナカイの可愛いこと!
描いているあげはちゃんそのままの気持ちが
トナカイの表情に出ています。

夜空の色も上手いです。
黒を使わずに夜を感じさせていますね。
流れ星も効いています。

きっとこの絵のように素敵なクリスマスになりますよ。
楽しみですね。
サンタが来るぞ!
「サンタが来るぞ!」 小2 みやはら・じゅん





いよいよ今年もサンタクロースの
季節がやって来ましたね。

子供たちのサンタクロースに対する想いは
私たち大人にはもう想像がつきませんが
絵を描かせてみるとその想いが熱いことが判ります。

この絵はクリスマスイブに向かって寒い国から
プレゼントを届けにくるサンタを描いています。

雪がすごくて見応えがありますよね。
沢山のケーキを落としながら飛んでいるも面白いですね。
遠くにもサンタを描いて遠近をつけているのも上手いです。

そして黒のバックの塗り方がとても良いですね。
濃淡だけではなく緩急までつけていますね。

こういう絵は描いている子供自身が
活き活きしていないとなかなか描けないですね。

元気いっぱいの楽しいこの子らしい作品です。
素晴らしいです!
歌麿を見て
「歌麿を見て」 小1 たかはし・まな





いやいや参りましたね。
なんて可愛くて、なんて色っぽい絵なんだろう。

ご存じ歌麿の「ポッピンを吹く女」を見て
感じたように描いてごらんと言って描かせた
小1の女の子の絵です。

着物の模様も可愛いけどバック(背景)の色使いの巧みなこと!
歌麿のあでやかな世界を背景の色で表現しちゃうのがすごいよね。
ちなみに本物の背景はベージュ色一色だからね。

特に水色と赤の位置と分量がバツグンにいいね。
そして右下の薄茶のかきまわしたような塗り方
頭の上の黄緑、左側のうすーい水色と青の点々、
その下のピンクのたて塗りと赤の点々、等々

これらを感覚だけで描き進んで行くんだから
天性以外のなにものでもないですね。

感受性バツグンなのに加え、本人の持っているあでやかさと暖かさが
この素晴らしい絵を描かせたのだと思いますね。

「あんたはスゴイ!」としか言いようがありませんね。(笑)

前回の話の続きになりますが・・・

なんかお母さんが子供にこういう絵を描いて貰いたいという
要求があるみたいに感じるんだけどそれはおかしいと思いますね。

もしお母さんの望む絵を強制的に描かせていたら
描けている子まで描けなくなつてしまいますよ。

絵を描くということは、大人も子供も描いている本人の頭の中を
一回通って出てきたモノを描くんですから・・・

又、それでなくてはその人の絵ではないですよね。

その子の頭の中を通ってきた形や色がお母さんに判りますか?
わかるわけがないですよね。もちろん私にもわかりません。(笑)

大人が考える絵の概念で子供に絵を描かせてはダメなんですね。
むしろ子供が描いた絵にビックリしたり
感嘆したりすることのほうが、良いんですよね。

そのお母さんの様子に子供は喜び、自信を持ち
良い絵を描くようになるんですから。






久松誠一作品 ガッシュ「アトリエの猫」


私の「こども絵の教室」に時々絵を描かない子をつれて
お母さんが相談に来られます。

とりあえず絵を描いてもらうのですが
だいたいがお母さんの顔を見ていて描きませんね。

お母さんと子供の様子を見ていると
指図していているお母さんが多いですね。

たとえばの話、
子供がマルを描こうと描きかけると
お母さんが横から「四角のほうがいいんじゃないの?」と
口を出すような感じなんです。

これと似たようなことを続けられて
絵を描く子はいませんね。

だって描いても、ちっとも面白くないものね。
自分の好きに描けないんだもの。(笑)

その子が描けないのではなく
お母さんの干渉が描けなくしているのです。

絵を描く時は自由な精神状態にしてあげないとね。
その子の精神状態を不自由にして
「さぁ楽しく描いてごらん」って言われてもね。

きっと子供は心の中で「じゃ、お母さんが描けば!」と
反発していると思いますよ。
悲しい想いをしている筈ですよ。

好きに描かせてほめてあげなければダメなんです。
そして子供を認めることです。
以上のことを続けていけば必ず描くようになりますよ。





陶器 「抹茶椀」
久松誠一作品 陶器 「抹茶椀」

ゴリラを見たよ
「ゴリラを見たよ!」 小1 おく・よういちろう





今日は動物園という課題で絵を描いてもらったのですが
描いているうちに、いつのまにかイメージが広がっていって
火山はあるは、川はながれているは、広大な景色のなかで
ゴリラやワニに遭遇してビックリしている自分は描くは・・

素晴らしい想像力を持った子なんですよね。
描いていると次から次ぎにイメージがふくらんで  
動物園から飛び出して行っちゃうんですから。(笑)

また表現も独創的なんですね。
それはこの絵の二匹のゴリラを見れば明らかですよね。

すごいゴリラですよね!
私は今までにこんなゴリラは見たことがありません。(笑)

これが独自性を持っている子の素晴らしいところですね。
他の人が絶対真似のできない世界なんですね。

こういう絵を描ける子には課題にとらわれず
自由に描かせることが大事なんですね。

課題はあくまで良い絵を描くためのきっかけ作りなんですから・・

この子がこの絵を描かなかったら,
私は一生こんな面白いゴリラを見ることは出来なかったでしょう。

「ありがとう」って言いたいですね。
シーサー
「エレナのシーサー」 小3 イシイ・エレナ





沖縄みやげのシーサーを描いた絵ですが
なんとも迫力がありますね。
大迫力と言ってもいいでしょう(笑)

この顔の表情!
笑わずに見ていられますか?
私は我慢できませんね。(笑)

大笑いしている私を見て、この子も一緒に笑っているのが
すごいことなんですよね。
私の笑っている意味をちゃんと理解しているということですから・・

笑いのなかに「なんて素晴らしいんだ!」
「上手いね!」「すごいね!」の意味が含まれていることを
この子は判っているんですよね。

藍色の顔 赤い口と耳 黄緑の鼻 エメラルドグリーンの首飾り
身体のオレンジ ピンクの模様 紫のバック等々

これだけ色を使ってまったくうるさく感じないのは
色に統一感が有るからなんですね。

「エレナのシーサー」と書いた字も
絵にピッタリはまりましたね。

傑作ですね!楽しいですね!(笑)